機械設計技術者試験2級 試験当日の持ち物・時間配分

資格取得

機械設計技術者試験2級試験当日の持ち物・時間配分

公式ルールに基づく持ち物と、3時限を落ち着いて進めるための実践的な時間配分を整理します。

先に結論

受験票、筆記具、消しゴム、単体機能の関数電卓を前日までにまとめます。2級は第1時限130分、第2時限120分、第3時限90分の長丁場です。選択式は解ける問題から進め、記述式は最初に設問全体を確認し、最後の10〜15分を見直しに残す流れを過去問題で練習しておきます。持ち込み条件と時間割は、受験年度の受験票を最優先してください。

この記事の情報区分

「公式ルール」は日本機械設計工業会の公開情報に基づきます。「おすすめ時間配分」「開始直後の公式メモ」は、筆者の資格試験・機械設計の経験をもとにした実践上の提案です。

試験当日の持ち物

必ず受験票の記載を優先してください

持ち込み条件や試験運営は変更される場合があります。以下は公開されている公式Q&Aをもとに整理していますが、当年度の受験票に異なる指示がある場合は受験票に従ってください。

  • 受験票:会場、時間割、当年度の注意事項を確認する
  • 鉛筆またはシャープペンシル:鉛筆はHBまたはB推奨。シャープペンシルも使用可能
  • 消しゴム:マークをきれいに修正できるもの
  • 単体機能の関数電卓:スマートフォン等の電卓機能は使用不可。貸与もなし

公式に持ち込み可能とされているもの

鉛筆削り電動式は不可
スケール必要に応じて準備
三角定規必要に応じて準備
分度器必須とは明記されていない
中コンパス必須とは明記されていない
腕時計通信機能付きのスマートウォッチは監督者の指示に従う
筆記具は予備も用意

シャープペンシルの芯詰まりや故障に備え、予備の鉛筆またはシャープペンシルを1本用意します。関数電卓は前日までに動作、電池、角度設定、表示形式を確認してください。

2級試験の時間割

第1時限9:30〜11:40
第2時限12:40〜14:40
第3時限15:00〜16:30
時限出題分野試験時間
第1時限機械設計、熱・流体、メカトロニクス130分
第2時限力学、材料・加工、環境・安全120分
第3時限応用・総合(記述式)90分

年度によって変更される可能性があります。必ず当年度の受験票と公式案内を優先してください。

3時限を乗り切る時間配分と解き方

以下は公式指定ではなく、筆者がおすすめする進め方の一例です。過去問題を本番時間で解き、自分の得意分野と計算速度に合わせて調整してください。

開始直後の3〜5分で行うこと

  1. 1
    問題全体を確認する

    問題数、出題分野、記述量を見て、最後の見直し時間を先に確保します。

  2. 2
    問題をA・B・Cに分ける

    Aはすぐ解ける問題、Bは考えれば解けそうな問題、Cは時間がかかる問題です。最初はAから得点を確保します。

  3. 3
    忘れやすい公式を余白へ書く

    試験開始後、監督者の指示に従い、問題用紙の空いているスペースへ自分の記憶から公式をメモします。

3分考えて方針が立たなければ保留する

式を一つも立てられない、必要な条件が見つからない、計算手順が浮かばない場合は問題番号へ印を付けて次へ進みます。解ける問題を一周してから戻る方が、全体の得点を安定させやすくなります。

第1時限:130分

0〜5分

全体を確認

機械設計、熱・流体、メカトロニクスの問題をA・B・Cに分類します。

5〜90分

A問題を先に取る

公式をすぐ選べる問題から解き、長い計算は途中式を残して後回しにします。

90〜115分

B問題へ戻る

図、単位、選択肢から必要な式を逆算し、途中まででも計算を進めます。

115〜130分

答案を点検

未回答、マークずれ、単位、符号、桁数を順番に確認します。

第1時限のコツ:熱力学や流体力学では、最初に与えられた値をSI単位へそろえます。圧力の絶対圧・ゲージ圧、温度の℃・K、流量の単位を式へ代入する前に確認すると、計算のやり直しを減らせます。

第2時限:120分

0〜5分

計算量を確認

力学、材料・加工、環境・安全を見渡し、短時間で取れる問題を探します。

5〜80分

得点源を確保

知識問題と標準計算を優先し、図や条件が複雑な問題は保留します。

80〜105分

保留問題を解く

自由物体図、力の向き、境界条件を書き、求める量から式を組み立てます。

105〜120分

答案を点検

断面寸法の乗数、単位、正負、マーク位置を重点的に確認します。

第2時限のコツ:材料力学では、最初に荷重、支持条件、断面形状を図へ書き込みます。直径と半径、断面二次モーメントと極断面二次モーメントを取り違えないよう、使用する記号を途中式に残してください。

第3時限:90分の記述式

0〜10分

設問を分解

与条件、求める値、説明すべき理由を囲み、設問ごとの配分を決めます。

10〜65分

解答を作る

使用した式、代入値、単位、判断理由が追える形で答案を作ります。

65〜80分

空欄を埋める

完答できなくても、考え方、関係式、図、途中結果を記載します。

80〜90分

問いとの対応を確認

結論、単位、桁、設問番号、説明の抜けを確認します。

記述式は計算結果だけを書かない

正解値に届かない場合でも、前提条件、使用する公式、数値の代入、単位、結論を順に残します。採点者が考え方を追える答案にすると、途中過程が評価される可能性を残せます。

開始直後にメモしておきたい5つの公式

緊張すると、普段は覚えている公式の係数や指数を思い出せなくなることがあります。過去問題で間違えやすかった公式を5つ程度に絞り、試験開始後に問題用紙の余白へ一気に書く練習をしておくと安心です。

分野公式間違えやすい点
はりのたわみδmax = PL3 / 48EI単純支持ばり・中央集中荷重の場合。係数48とLの3乗
オイラー座屈Pcr = π2EI / Le2支持条件による有効座屈長Le
固有振動数fn = (1 / 2π)√(k / m)角振動数ωとの2πの違い
エントロピー変化Δs = cp ln(T2/T1) − R ln(p2/p1)絶対温度を使用し、圧力項の符号を確認
ベルヌーイp/ρg + v2/2g + z = 一定圧力水頭、速度水頭、位置水頭の各項

公式を大量に書く必要はありません。自分が忘れやすい公式へ入れ替え、過去問題演習でも毎回同じ順番で書いて、本番で短時間に再現できるようにしてください。

最後の見直しは順番を決めておく

  • 未回答の問題がないか
  • 問題番号とマーク位置が一致しているか
  • 単位換算と絶対温度への変換を忘れていないか
  • 符号、指数、直径と半径を取り違えていないか
  • 記述式の結論が設問へ直接答えているか

昼休みと20分休憩の使い方

昼休み午後へ体力を残す
  • 消化のよい昼食と水分補給
  • 第2・第3時限の道具を確認
  • 公式を短時間だけ見直す
20分休憩記述式へ切り替える
  • トイレと水分補給を優先
  • 第2時限の答え合わせをしない
  • 記述式の解答手順を思い出す

前日までに終わらせる準備

  1. 1
    受験票で会場と時間割を確認

    公共交通機関の休日ダイヤも確認します。

  2. 2
    持ち物をバッグへ入れる

    当日の朝に集めず、受験票・電卓・筆記具を前日までに準備します。

  3. 3
    電卓の動作と設定を確認

    電池、角度設定、表示形式、よく使うキー操作を確認します。

  4. 4
    過去問題を本番時間で解く

    3時限それぞれの時間配分と、記述式の見直しまで本番と同じ手順で練習します。

試験当日のよくある質問

Q関数電卓は必須ですか?

関数電卓を使用して解答することが前提となる設問がある場合があるため、主催団体は各自で関数電卓を用意するよう案内しています。貸与はありません。

Qスマートフォンの電卓機能は使えますか?

使用できません。単体機能の関数電卓を用意してください。

Qシャープペンシルは使えますか?

使用できます。鉛筆はHBまたはBが推奨されています。故障や芯詰まりに備え、予備も用意してください。

Q分度器やコンパスは必須ですか?

公式には持ち込み可能とされていますが、全員に必須とは明記されていません。受験票と自分の過去問題演習をもとに判断してください。

Q腕時計は持ち込めますか?

腕時計は持ち込み可能です。通信機能を利用できる通信機能付きのスマートウォッチ類は、監督者と公式案内の指示に従ってください。

Q試験開始直後に公式を書くのは問題ありませんか?

試験開始後に、自分の記憶から問題用紙の余白へ書く方法を想定しています。試験開始前の書き込みや資料の参照はせず、監督者の指示を必ず守ってください。

本番の強さは、当日までに決めておける

  • 持ち物を前日までにバッグへ入れる
  • 関数電卓は過去問題で使い慣れておく
  • 3時限それぞれの時間配分を決める
  • 選択式は解ける問題から進める
  • 記述式は式・根拠・結論を残す
  • 最後の10〜15分を見直しに使う

過去問題を本番時間で解くときから、保留、見直し、休憩まで同じ流れを繰り返してください。

公式情報

試験制度、時間割、持ち込み条件は変更される場合があります。受験に関する最終判断は、必ず主催団体の最新情報と受験票をご確認ください。

スマートウォッチについて

通信機能付きのスマートウォッチは、通常の腕時計のように装着したまま受験することはできません。試験監督の指示に従い、腕から外して所定の場所へ置くなどの対応が必要です。時間確認には、通信機能のない一般的な腕時計を用意しておくと安心です。