PMP試験当日の流れや注意点と受験心得

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PMP試験当日の流れと重要な注意点

 試験当日の持ち物と事前確認事項

試験会場で受験する場合、当日に受付で本人確認書類を提示する必要があります。本人確認書類を忘れたり、本人確認ができない場合、受験することができませんのでご注意ください。

受験時に必要な本人確認書類
以下のいずれかの組み合わせで計 2 点を提示。

  1. A グループから 2 点 
  2. A グループから 1 点 + B / C / D グループから 1 点 
  3. B グループから 1 点 + C グループから 1 点
Aグループ (顔写真付き、政府発行)

その他、上記以外の日本国政府発行の顔写真付き本人確認書類で、発行者名および印が確認可能なもの (宅建士証など) は有効

B グループ (要件を満たした社員証、学生証など)

社員証/学生証は、名称の如何を問わず、受験者が所属する企業・団体・教育機関が発行するカード等で、以下の 4 点を満たしていれば有効

  1. 顔写真が貼付されている
  2. a. プラスチックカードに印刷されている、b. ラミネート加工が施されている、c. 顔写真に割り印またはエンボス加工がされている(紙製可)、のいずれかに該当する
  3. 姓・名ともに記載されている
  4. 企業・団体・教育機関名またはロゴや校章が記載されている
C グループ
D グループ

発行元を問わず、上記以外の、日本国内で発行された氏名と顔写真、または氏名と署名を確認できる本人確認書類

試験会場へのアクセス方法と到着時の注意点

試験実施時間の約10分前くらいに到着するようにしました。試験はPCに着席してからカウントスタートとなるので、早めに着いてしまっても、逆に遅刻しそうになっても焦らなくて大丈夫です。私はピアソン・プロフェッショナル・センター 新宿(PMO西新宿 8F)で受験しました。ここの会場に限っての注意点ですが、エレベーターに入る前にガラスの扉があり、中に入るにはエレベーター横のタッチパネルで8F Pearsonを呼び出し、空けてもらう必要があります。
余談ですが、このPMOはPremium Midsize Office(プレミアム・ミッドサイズ・オフィス)の略称です。プロジェクトマネジメントオフィス(Project Management Office)にかかっているわけではなさそう。

受付手続きの流れ

PMP以外の試験もここで行われていますが、ほとんど同じような手続きをしています。到着したらまずは注意事項が書かれた紙を渡され、本人確認が順番に行われます。本人確認書類のチェックでは名前をアルファベットで答えてからデジタル署名を行います。次に顔写真の撮影を行い、最後にロッカーのカギを受け取ります。ロッカーには身分証明書以外のものすべてを入れ、ポケットの中にも何も入れてはいけません。試験開始後にロッカーを開けることはできますが、カバンを開くことはできません。そのため飲み物はカバンから出してロッカーにしまっておきます。

試験開始前の注意事項と準備

試験室には準備が済んだ人から係員に案内されていきます。この時点で受験時間は過ぎていましたが、厳密な時間指定ではなく、PCに着席してから試験開始になるので、この間にトイレを済ませておきます。試験室に入る前には注意事項説明と、ボディーチェックを受けます。このチェックは非常に厳格で、グローバルで実施している試験であり、運営管理基準が徹底されている印象です。

持ち込むものは身分証明書のみで、スマホや参考書はもちろん、時計、飲み物、ハンカチ、ティッシュなど一切私物は持ち込めません。ここでズボンやパーカーのポケットを裏返して何もないことを見せ、メガネをしていれば外してトレイに乗せられ、カメラ付きなどの不正がないかチェックを受けます。最後に手首や足の袖をまくってチェックを受けたら完了です。入室時にメモ用のホワイトボードとマーカーが貸し出され、ティッシュが必要であれば箱ティッシュから数枚持っていくことができます。また、耳栓が必要であれば配られます。

試験中のルールと注意点

試験室はブースで区切られ、デスクトップPCと防音用イヤーマフが置かれた指定の席に案内されます。すでに画面上には自分の名前と試験名が表示されています。

PMP試験は、180 問の問題で構成され割り当てられた試験時間は230分です。
試験前にはチュートリアルがあり、試験後にはアンケートが行われます。どちらも任意であり、5~15 分で終了します。チュートリアルとアンケートの実施時間は、230 分の試験時間には含まれません。このチュートリアルは省略可能で、操作イメージが掴めれば途中で終わらせて試験開始することができます。

試験中に 10 分間の休憩が 2 回あります。1 回目の休憩は、問題 1~60 が終わり、その解答を見直した後です。2 回目の休憩は、問題 120 が終わり、すべての解答を見直した後です。解答を見直して休憩を開始したら、試験の前のセクションの問題に戻ることはできません

休憩は試験室で取ることはできず、必ず待合室やロビーに出ることになります。休憩に行く際は挙手をして係員を待ちますが、解答終了のタイミングがわかるのか呼ばずに係員から案内してもらうこともあります。注意点として、休憩は10分を過ぎると自動的にカウントスタートされてしまうので、長すぎないよう注意します。また、試験室に入室する際は、毎回ボディーチェックを受けます。また前述の通り飲み物を飲むためにロッカーを開けることはできますが、カバンを開けることはNGです。参考書やスマホの確認もNGです。

各休憩から戻って試験を再開したら、残りのセクションを残りの時間で終わらせます。
試験中も上部のカメラで一人ひとり監視されており、不正の疑いを持たれないよう周りを見渡すことはしないようにします。

試験終了後の手続きと退出時の注意

試験終了後は身分証明書と貸し出されたホワイトボード、耳栓などのゴミを持って試験室を退席します。私の時は試験終了後にモニターに結果は表示されず、受付で試験結果の書面を受け取ります。

合格ならyou have successfully passed the examination
不合格ならyou have not met the minimum passing requirements for the examination
と書かれています。わかりやすくPASSとか書いてくれればいいのですが。

PMP試験中に知っておくべきポイント

時間管理の重要性とその方法

試験中は時間配分がカギになってきます。スタートすると画面上ではカウントダウンタイマー(残り時間)しか表示されず、どのくらい時間が経ったのかをパッと把握することが難しいです。そのため、60問を75分ペース(一問あたり75秒ペース)で3セット行う計算で、下記のように残り時間と進捗の目安をホワイトボードにメモしておきます。

残り時間(分)230155805
問題数060120180

実際の試験中では問題ごとに20秒程度で解答できるものもあれば、2分以上悩んで解答するものもありましたが、結果的に75分ペースを守ることができました。長丁場なので時間管理が非常に重要になってきます。後半時間が無くなり解答を埋めるためすべて同じ数字を入れると、もし合格点に達していても取り消しになってしまう場合もあるため注意が必要です。

PMP試験中の効果的な休憩の取り方

休憩は任意ですが、リフレッシュのため取ることをおすすめします。休憩中にできることはロビーにあるウォーターサーバーや持ってきた飲み物での水分補給やお菓子を食べたり、トイレ、軽くストレッチや座って体を休めることです。当然ながら試験中のため、スマホや参考書などを見ることはできません。
時間管理は本人に任せられ、休憩時間が10分を過ぎると自動的にカウントスタートされてしまうので、5、6分で切り上げましたが、よい気分転換になり最後まで集中力を維持することができました。

問題へのアプローチと解答戦略

PMP試験での解答戦略として、以下のようなアプローチが効果的です。

  1. 排除法の活用: まず、各選択肢を比較し、明らかに不正解と思われるものを排除します。例えば、プロジェクトマネジメントの原則に反する選択肢や、極端な表現(「常に」「絶対に」など)を含む選択肢は誤りであることが多いです。
  2. プロセスグループの特定: 問題がどのプロセスグループ(例:立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結)に関連しているかを判断します。例えば、「プロジェクトの変更要求への対応」を問う問題なら、監視・コントロールの視点から考えます。
  3. 知識エリアのキーワードを意識する: 問題文に出てくる用語から、どの知識エリア(例:リスク、コスト、スケジュール)に関連しているかを特定し、その分野のガイドラインに沿った選択肢を選びます。リスク関連の問題であれば、「リスク軽減」「リスク移転」といった具体的な手法に基づいて考えます。
  4. シナリオベースの問題対応: 問題文がシナリオ形式の場合、そのシナリオの背景を理解し、最適なプロジェクトマネジメント手法を適用します。たとえば、「ステークホルダーがプロジェクトの進行に不満を持っている」という問題があれば、「コミュニケーションの改善策」や「ステークホルダーのエンゲージメント戦略」を選びます。
  5. PMBOKガイドの原則に忠実に: PMP試験の解答は、PMBOKガイドに基づく標準的な手法が前提です。個人的な経験ではなく、ガイドに沿った解答を選ぶことが求められます。

このように、具体的な解答の手順を実践することで、PMP試験の正答率を向上させることができます。

PMP試験直前対策と試験後のステップについてはこちらをご覧ください。

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: PMP試験当日の流れや注意点と受験心得

おすすめテキスト

最後に受験に役立つテキストを、おすすめの順番でいくつかご紹介します。

PMP試験はPMBOKガイドをベースにしており、現在は最新の第7版の範囲をおさえておく必要があります。この一冊は試験対策以外にもプロジェクトマネージャーとして、プロジェクトマネジメントを実践する際のバイブルとしても活用でき、持っていて損はないと思います。

まとめ

PMP試験当日に必要な持ち物や受験の流れについて、詳しく解説しました。試験会場に入ってからのルールや時間配分などを参考にして、しっかり準備できれば当日は戸惑うことがなく合格が近づくと思います。試験は約4時間の長丁場ですが、最後まで全力を出しきって合格を勝ち取りましょう。

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